本当の健康住宅とは自然素材の有無にあらず。住んでから家中を除湿してカビやダニを予防できる高気密住宅のことです(・∀・)

一条施主は理系が多いの?いえ、私は文系です。

一条施主は理系が多いの?いえ、私は文系です。

我が家の内覧会を実施している最中ですが面倒になってきたので、たまには息抜きに別の記事を書いてみます。

さて、今回は一条施主には理系が多いと言われるようですが、論理的な思考とか数字で考えることが好きとかいうことなのでしょうか。

 

私は文系です

私のブログには計算式が度々登場するため、私を理系だと思った方が多いのではないでしょうか。確かに注文住宅を四軒も建てれば家作りは理屈っぽくもなりますね。しかし、私が学生時代に学んだことでいえば経済の方面です。

社会に出てから、転職を何回かしてますし、社内の異動も頻繁にありましたので、相当な数の職種やプロジェクトで働いたと思います。会社のお金を扱う部署にもいたので税金などにも比較的明るいほうだと思います。

私は家のQ値や絶対湿度などの計算式をまとめた計算シートをブログで公開していますが、使っている計算式はそれほど難しいものではありません。掛け算や足し算などの四則演算程度です。

 

 

ただ、お金を扱う部署でExcelの関数は相当に使い込みましたし、システム関係の部署にも在籍していたので、簡単なプログラミングやデータベースなどの知識は持っています。

そんな、ごちゃごちゃな社会人経歴の私が二軒目の家を建てるときに高気密高断熱住宅での家作りという非常に奥が深いミッションにぶち当たりましたが、恐らく今まで色々な経歴が役に立ったのかも知れません。

私が二軒目に建てた家は地場工務店でのQ値が1.0W程度の家作りであり、使う材木から選べる凝りに凝った完全注文住宅であったことが後から考えると非常に楽しくて非常に重労働な家作りとなりました。

当時の私はQ値なんて知らないため有償のソフトを買って計算方法を解析しました。結露計算には非常に苦労しまして、インターネットや専門書から情報をかき集めました。その当時の計算を元に先の計算ツールが出来ています。

当時、お世話になった工務店からいくら説明を受けたとしても、私に知識がなかったが故に気になってしまい、断熱材を選ぶだけでも何回徹夜してQ値や壁内結露の計算をしたことでしょう。

建材に何でも選べるということは選択範囲が広がり過ぎて施主の負担も無限大になりかねないため、私の性格の問題もあると思いますが、もう完全注文住宅での家作りはしたくないと思ったのは事実です。

そして、三軒目の家からは量産住宅でありながら高気密高断熱住宅として完成度の高い一条工務店にお世話になることにしました。結論としては、難しいことが良くわからない人は一条工務店で家を建ててください(笑)

 

 

学生時代は人生の一時代に過ぎない

確かに多感な学生時代に培った考え方は後の人生に大きな影響を与えると思いますが、学生時代の文系とか理系といった区分は長い人生の中から見れば短い期間です。

学業を終えた後の職業にも影響する文系と理系の区分ですが、社会に出ると学生時代の区分とは別の次元で学ぶことは多いと思いますし、複雑な問題に対応するには複数の考え方を併せ持つ必要があるでしょう。

例えば、論理思考などは、考え方の1方向にしか過ぎず、デザイン思考等に代表される発散や逆算的な思考方法を知らないと、部分をもって全体を判断するような考え方に陥りやすいと思います。

学生時代には何かを分類して法則化したものを覚えるということは習いましたが、どういうケースにどんな考えを用いると成功確率が上がるのかといった実践的な内容は社会に出てから色々失敗して学びました。

文系と理系と分けることが適切か微妙ですが、何事も分類して考えるほうが学問的にはわかりやすいです。ただ、現実社会は1つですから、目の前の現実を分けて考えて対応してしまったら成功率は50%になってしまいます。

システム開発の世界では成功率は3割なんて言われています。ウォーターフォール開発とアジャイル開発などがありますが、これはどちらが正解でもなくて、そして新しい考えでもなく、センスの良い人は昔から両方を組み合わせて使っていると思います。

多くの人は物事を分類して単純化して理解することが好きだと思いますが、学問としての理解しやすく分類したものを、統合して現実社会で使うのだということを教えてくれる人には私はほとんど出会ったことがありません。

大昔から色々な考え方があるにも関わらず人間には寿命があるためその経験値はなかなか引き継がれることなく、状況に応じた考え方の切り替え方法に気が付くのは人生の後半なのではないかと最近になって感じています。

 

 

数字に強いと家作りを勘違いしやすい?

数字に強いという意識があるが故に家作りを勘違いしやすい場合があります。Q値やU値などの指標を知ると可視化された数値を比較する方は多いと思いますが、その計算に落とし穴があることまで知っている人は少ないでしょう。

高気密高断熱住宅の理解において数字に強い人がよく勘違いすることは2点あると思います。数字に強いからこその勘違いですが、その理由は一部分の数値や特定の季節を見て全体を判断してしまうからだと思います。

まず、最初の勘違いは窓を大きくして日射熱を取り入れて冬季の暖房費用を減らそうとすることです。実はQ値は同じ床面積の家であっても家の形によって大きく変化するのですが、これを知らない人が多いと思います。

日射熱を多く取り入れるために南向きに横に長細い形の家を計画するのは本末転倒で、外壁量が余計に増えてしまうことから、冬の短い日照時間で日射熱を取り入れる以上にQ値が悪化して熱損失量が増えてしまいます。

同じ床面積であっても家は真四角で総二階のキューブ型が外壁面積が一番少なくなるため、暖房費用にこだわるのであれば北海道の家のように、まず家の形を真四角の総二階にすることに努力すべきでしょう。

以下の画像をご覧ください。建物を上から見たイメージですが床が9マスあり、外壁の長さは12マスです。

次に以下の3個の建物をご覧ください。外壁は上記と同じ12マスの長さがありますが床面積は5マスしかありません。

上記のような極端な例の場合、同じ外壁面積にも関わらずキューブ型の総二階の家と凸凹が多い家では熱損失に30%もの差がでます。ハウスメーカーの謳うQ値は前者のキューブ型の家であり、それを知らない人は多いでしょう。

また、建設中の一条ハウスを見ると電気ケーブルを通す壁の断熱材が削られています。これに驚いて、ホームセンターで断熱材を買ってきて埋め込もうとする施主がいますが、この熱損失は数%しかないです。

断熱材に隙間があると壁の中で結露すると誤解する施主がいますが断熱するから結露するのです。もちろん断熱材を貫通した釘などがあった場合は断熱材がないと結露する可能性がありますがそれとこれとは違う話です。

それよりも、家の形が少し長方形になるだけで20%程度は熱損失量が増えてしまいますから、家の形には無頓着で、断熱材の切り欠きには敏感な施主は、知識が中途半端にあるが故にアベコベな発想になるのでしょう。

そして、よくある勘違いのもう一つは、窓から入る日射取得熱と窓がら逃げる熱損失を晴天時という条件で比較して、窓が大きい方が有利だと錯覚することです。天気がずっと良い訳ではないため、この計算方法は考慮不足です。

ひと昔前はペアガラスの方がLow-Eガラスよりも日射熱が多く入るから暖房代が安くなるなんて設計がプロの間でも流行りましたが、天気が悪い日に熱損失の大きいペアガラスの大窓がある家は特別な手当がなければ窓際で冷気が発生して住み心地は良くないでしょう。

机上の冷暖房費用の省エネ計算に基づく設計が実生活での住み心地を悪化させてしまう事はプロでも犯してしまう設計の間違いですから、数字に強いと思っている人ほど陥りやすい落とし穴と言えるでしょう。

 

 

必要なのは、文系×理系=統合力

例えば、理系や文系などという左右の分け方と共に、戦略・戦術・作戦など経営分野においては縦の階層で分類して考える方も多いでしょう。

ただ、学問的な分類はできても現実社会は1つですから、問題に対して分断した考え方に基づく判断を行っても本質的な対策とならないため、数年後には失敗に気がついて方針の転換に迫られることでしょう。

ゆとり教育・詰め込み教育、ブラック企業・ホワイト企業など、極端な考えの反動から反対側の極端な考えに振り戻すということを延々と続けて行くのが現実社会で起きている現象です。

私は会社の経営者でもこの辺りがあまりわかってない人が多いと感じていて、流行りものに飛びついたり、自分の成功体験や得意分野で勝負している人については、状況が変わると失敗してしまうのは当然の結果と言えます。

そして、どんな状況でも成功率を上げるには流言飛語に惑わされずに状況に応じて学問上の分類を理解して利用しながら、現実社会は1つであるということを忘れずに、常に全体を統合して物事を判断するということだと思います。

古い中国の教えの中に「中庸」という概念がありますが、真ん中という意味ではなくて、左右の考え方を両方分かっていて、解決方法を導いている状態だと私は思っています。

専門家と言われる方においても、分野が全然の違う専門性を複数持つダブルメジャーやトリプルメジャーの方は机上の空論ではなくて、現実解を持っているなと感心しますね。

現代では仕事の高度化が進んで分業が進んでいますから、専門家といっても受け持っている範囲が狭い場合は現実社会に1つのスキルで対応することは難しいと思います。

そして、家作りにおいては、自分ひとりで文系と理系の両方のスキルが統合できなくても、ご夫婦や家族で協力して現実に立ち向かって行くしかないのかもしれませんね。

一条施主に理系が多いかどうかについては良くわかりませんが、文章がやたらと長い人が多いということが、理屈っぽい理系の施主が多いと思われている理由な気がしますよ。

 

本日は雑談でした。