本当の健康住宅とは自然素材の有無にあらず。住んでから家中を除湿してカビやダニを予防できる高気密住宅のことです(・∀・)

四代目の建物工事

四代目の建物工事

本稿は私にとって四軒目の注文住宅であり、次世代省エネ基準におけるⅡ地域(改正省エネ3地域)という寒冷地に建築するi-smatⅡの建物工事についてのご紹介です。

住宅ローンの金利が低いことから善は急げということで、44歳にして老後を過ごすための家を建てることになったのですが、床面積は71m2と非常に小さな2LDK+ロフトの平屋です。

 

土台据え~剛床

基礎コンクリート打設して1月近く養生してから土台および剛床が設置されました。一条工務店のi-seriesはパネル工法で数日で上棟が終わりますから、基礎コンクリートが硬化するまで上棟を待つということでしょう。

 

基礎に土台が乗った状態です。i-seriesⅡになって、床パネルのウレタン断熱材が89mmから140mmになったため、大引きの下には厚みを揃えるためのウレタン断熱材が付くようになりました。

 

一条工務店の剛床の特徴である床合板の芋張りの状態です。これは恐らくどこに床パネルを嵌めても問題ないように1マス単位で床合板を生産しているのだと思います。

通常は根太レスの剛床と言えば3尺×6尺の床合板をずらして設置する千鳥張りのイメージがありますが、芋張りでも耐震性に問題はないようです。ちなみに私は構造計算はできません。

 

こちらはユニットバスの下の基礎断熱です。一条工務店は床断熱が基本ですが、ユニットバスは基礎断熱が採用されています。今回はメンテナンス性を考えてユニットバスと脱衣所までを1つの基礎断熱区画にしています。

 

アンカーボルト廻りは土台に明けた穴への気密施工として、ブチルテープが貼られます。ご覧の通り、外壁が乗る外周に気密パッキンが設置されていて、一条工務店がボード気密工法を採用していることが分かります。

防蟻に拘る一条工務店ですが、アンカーボルト部分は土台の加圧注入材を現地で穴あけしているので、若干の弱点は残っています。今後、土台には現場施工の穴あけの防蟻対策としてヒノキチオールを含む米ヒバを採用するなどの改良を期待します。

 

上棟に備えて、ブルーシートを被せています。今回は防蟻のために基礎コンクリートに水抜き穴を設けない仕様でお願いしたため、雨水が侵入しないように二重にブルーシートが設置されています。

床下に雨水が浸水しても乾かせば問題ありませんが、今回は基礎に止水板を入れた水抜き穴がない仕様であるため雨が侵入すると上棟前に雨水を基礎から搔き出すのが面倒なのかブルーシートが二重に設置されていました。

後日、建物の廻りに足場が組まれていよいよ上棟となります。一条工務店の工程管理上は上棟という言葉を分割して一階建て方、二階建て方、屋根仕舞という形で工事日程が示されると思います。

 

 

上棟~ルーフィング

i-seriesは2×6のパネル工法であるため、柱が立って屋根が付くといった在来工法の上棟とは異なります。トラックでパネルを運んできて2~3日で屋根までついた家の形になってしまいます。

上棟では一条工務店が直接雇用する指導員のもと、フィリピン人の4名程度のスタッフが作業に携わります。これは一条工務店の生産工場がフィリピンの経済特区にあるからこそ実現可能なのでしょう。

少子化が進み大工不足の日本ではグローバル化をしないと生き残れないということだと思いますが、上棟チームのスタッフはフィリピン工場で訓練を受けていることもあり、手慣れた感じで作業をされています。

 

i-seriesはパネルが大きいため建設地までの侵入路に3トントラックが入れないと厳しいです。2トントラックを利用する場合は車両数が増えるため特別運搬費がかかりますから、一条工務店でコストを抑えて家を建てるには接道状況の良い土地を選ぶと良いでしょう。

 

クレーンでドンドンと家の壁や住設が空を飛んでいきます。一条施主にはお馴染みの空飛ぶシリーズですが、こちらの画像は空飛ぶ4マスパノラマウィンドウです。

 

朝から上棟を開始して昼休み前には一階の壁の設置が終わってました。通常は上棟初日で一階の天井の設置までが終わり、次の日で二階の天井まで完成してして、三日目に屋根の防水処理まで終わると思います。

工事の日程次第ですが、屋根の防水処理が終わる前に雨が降ると、ブルーシートで養生していても雨漏りする可能性があります。心情面を置いておけば、この段階の雨漏りは1週間程度乾燥させれば乾くため問題ないと言えます。

梅雨など湿度が高い時期の場合、この段階での雨漏りによって建物内部にカビが生える場合もあるでしょう。ただ、カビは生活する上でどこにでも存在しているものですし、むしろ生活してから除湿をしない方が問題です。

ただ、施主が建設中のカビ発生は欠陥住宅だと誤解して捉えてしまう傾向があるため、一条工務店には上棟から間髪入れずに速やかな屋根の防水処理を行って欲しいと思います。

 

こちらはガムスター社の改質ゴムアスファルトルーフィングです。屋根の防水は屋根瓦ではなく、ゴムアスが主たる防水を担っていますから、瓦がなくてもゴムアスが設置されれば基本的に雨漏りはなくなります。

 

上棟に続いて、ゴムアスの上に太陽光パネルが乗せられました。

私は屋根一体型の太陽光パネルはメンテナンス不要の屋根材としてみているため、全面に太陽光パネルを敷き込んでいます。よって、太陽光パネルの売電によって収益を得ることはあまり重要視していません。

太陽光パネルの採用に当たっては発電による投資採算だけで考える方がいますが、屋根一体型の太陽光パネルの場合は将来の屋根のメンテナンス費用まで含めて考えた方が良いと思います。

屋根一体型の太陽光パネルが全面的に設置できない場合は、標準のガルバリウム鋼板かオプションのコロナルーフやコロニアルグラッサなどの耐久性が高い屋根材の設置が良いでしょう。

標準のコロニアル(スレート)でも防水性能的には問題ないのですが、10年程度で色あせてくるため塗り替えをする場合にはコストが発生します。

また、標準で採用できるパラペット屋根はバルコニーと同様にFRP防水なので10年程度で防水のメンテナンスが必要になってくるため余りお薦めしません。

私は三軒目に建てた二階建てのi-cubeでは防水上の弱点を減らすためにFRP防水であるバルコニーは設置せず洗濯物は完全部屋干をしています。さらぽか空調かエアコン全館冷房を採用すれば洗濯物を干すためのバルコニーは使わなくなると思います。

 

大工工事~仕上工事

上棟の後は気密測定が実施されますが、ぜひ立ち合いして経験してみてください。その際にコンセント位置の確認と後で何かを取り付けるために必要な下地の木材の位置がイメージとあっているかも併せて確認すると良いでしょう。

さて、ここからは工事の風景を交えて、私が一条ハウスおよび高気密高断熱住宅を建てる際に注意した設計のポイントを説明したいと思います。

数字に強い人が陥る勘違い

一条施主には理系の方が多いなどと言われますが、数字に強いという意識があるが故に家作りを勘違いしやすいとも言えます。Q値やU値などの指標を知ることはまだ高気密高断熱住宅の初歩的な理解に過ぎません。

数字に強い人がよく勘違いすることは2点あると思います。数字に強いからこその勘違いですが、その理由は一部分の数値や季節をみて全体を判断してしまうからだと思います。

まず、最初の勘違いは窓を大きくして日射熱を取り入れて冬季の暖房費用を減らそうとすることです。実はQ値は同じ床面積の家であっても家の形によって変化するのです。

日射熱を多く取り入れるために南向きに横に長細い形の家を計画するのは本末転倒で、同じ床面積であっても家は真四角で総二階のキューブ型が外壁面積が一番少なくなるため、家から逃げる熱が減るのです。

建設中の一条ハウスを見ると電気ケーブルを通す壁の断熱材が削られています。これに驚いて、ホームセンターで断熱材を買ってきて埋め込もうとする施主がいますが、この熱損失は数%しかないです。

それよりも、家の形が少し長方形になるだけで20%程度は熱損失量が増えてしまいますから、家の形には無頓着で、断熱材の切り欠きには敏感な施主は、なんだかアベコベな対応に見えます。

そして、よくある勘違いのもう一つは、窓から入る日射取得熱と窓がら逃げる熱損失を晴天時という条件で比較して、窓が大きい方が有利だと錯覚することです。天気がずっと良い訳ではないため、この計算方法は考慮不足です。

ひと昔前はペアガラスの方がLow-Eガラスよりも日射熱が多く入るから暖房代が安くなるなんて設計がプロの間でも流行りましたが、天気が悪い日に熱損失の大きいペアガラスの大窓がある家は住み心地が良くないでしょう。

このように、冬季に天気が悪いと室内が寒くなる家よりも、室温が天候に左右されにくい家の方が住み心地が良いと思います。プロでも間違える計算による錯覚は数字に強いと思っている人ほど陥りやすいと言えるでしょう。

 

窓の設計は最重要

高気密高断熱住宅では、窓から出入りする熱が室温を大きく左右します。つまり、冬に日射熱が取れない窓は極力少なく小さくしたほうが四季を通じて室温が安定する住み心地の良い家となります。

上記の画像をご覧ください。南側以外は窓が少なく小さくして窓のサイズと高さを合わせて外観をデザインしています。小窓でもお洒落に並べると恰好良くなると思いますが、一条工務店では縦の連装窓は現状では設定がないです。

明かり取りとしての窓は高い位置にあれば小さくても室内は明るいです。また、二階建ての場合に腰高の窓を設置すると子供が転落しかねないことから、やはり高い位置への窓の設置が好ましいです。

逆に冬季に日射が入る南側の窓は大きくします。ただし、南側の二階建ての隣家と12メートル以上離れていない場合は掃出し窓を設置しても、冬季は隣家が作る日陰によって床まで日射は入ってきません。

そして、人通りが多い箇所の窓は日中はレースカーテンを閉めっぱなしにすると思いますから、大きな窓を設置しても、景色も見えず、窓からは熱が大きく出入りするため、大きな窓は何のメリットもないということになります。

冬以外の季節は日射を取り入れないようにするには、南側以外は窓を少なく小さくすることです。そして、南側は屋根の軒を伸ばし、二階建ての場合は一階の窓の上にアーバンルーフかシェードを設置する金物等を設置する必要があります。

南側以外は窓を少なく小さくすることで冬暖かく夏涼しい家になります。勝手口や玄関の親子ドアなどについても、必要がなければ、なるべく設置しない方がお勧めです。

トイレや階段ホールにある窓は本当に必要でしょうか?これまでの常識から何となく窓を計画しているのであれば、窓は減らすか小さく高い位置に設置すべきだと思います。

繰り返しますが、南側の窓は日射制御をして、南側以外の窓は少なく小さく高い位置に設置する。

全部の窓を気密性の高いFIX窓にすることはできません。計画換気が導入されたあとも建築基準法では換気用の窓の大きさを定めています。また、万が一災害にあった際に玄関以外から脱出できるようにする必要はあります。

網戸に関しては私は付けていません。網戸がなくても室温調整できる家を考えると高気密高断熱住宅の設計は深いものとなっていきます。

 

エアコンの設置位置

次にエアコンの設置位置が重要です。画像は自在棚の上部に隠ぺい配管でエアコンを設置するための壁を造ったところですが、メンテナンスや設置費用面からは露出配管が優れます。

間取りを決めた後に何となく空いている壁にエアコンを付けてしまい勝ちですが、リビングのソファの前などにエアコンを設置すればエアコンからの冷気が人に直撃して冷房病の原因となります。

断熱性能に優れる高気密高断熱住宅では家全体を1つの部屋だと考えてエアコンの設置場所を決めます。エアコンは設定温度に達すると運転を停止する単純な機械ですから、人が居ない熱が集まる場所にエアコンを設置します。

常に除湿を大量に継続するためにはエアコンは低い設定温度で24時間連続運転する必要がありますが、人が居る場所でそんな運転をしたら寒くてたまらないため、人に冷気が直撃する位置にエアコンを設置してはならないのです。

エアコンは設定温度に達すると運転をやめて除湿できない送風状態(サーモオフ)になりますから、除湿を継続したいのであれば、常に熱が供給されている場所にエアコンを設置する必要があります。

暖気は上昇し冷気は勝手に下降するため、二階建ての場合は、二階の階段ホールや吹き抜けにエアコンを設置すれば、常に二階のエアコンの周りに熱が集まり、反対に涼しく除湿された空気は一階に降りていきます。

平屋の場合は人に冷気が直撃せずエアコンの周りの空間が解放されている場所に設置してください。

 

玄関で発生するコールドドラフトへの対策

ちょっと画像が粗いですが、温暖地の場合は玄関土間(タイルの部分)に床暖房が入らず、また玄関の基礎コンクリート周りには断熱がされていない場所があることから、冷える玄関は一条ハウスの弱点と言えます。

土間への床暖房をオプションで設置することはできますが、お金があればそれもよいと思いますが、出来ればそれをせずに玄関を冷えないようにしたいものです。

まず、玄関ドアはプロセレーネのK1.5(1.74W)の最高の断熱性能のものを選択してください。もし、採光のために親子ドアにするのであれば、片開きドア+トリプルサッシ(0.8W)の窓を設置した方が、熱損失は減ります。

温暖地においても、玄関土間への床暖房設置はオプションで可能ですが、費用を抑えたいのであれば、床暖房の起点となるヘッダーボックス(HB)を玄関ホール付近に設置して、玄関ホールの床に温水パイプをたくさん通過させると良いでしょう。

くれぐれも注意をして頂きたいのは床暖房の温水パイプの経路です。ヘッダーボックスは玄関ホールにあるけど、床暖房の温水パイプは玄関ホールの裏側から引き込まれた、なんてことがないように確認してください。

また、床暖房のエリア分けについては、日射の当たる部屋と日陰になる部屋は温度差が大きいですから、床暖房のエリアを日当たりで分けて、日陰のエリアの設定温度を高くすると家の中の温度差がなくなり、空気の対流がなくなった結果、ワンランク上の住み心地の良い家になります。

 

差圧式給気口の位置

冬季に注意すべき設計のポイントにはキッチンの差圧式給気口の位置があります。一条工務店では施主が何も言わないと冷蔵庫の上に差圧式給気口が設置されます。

冷蔵庫の位置次第ですが、キッチンの換気扇と差圧式給気口の間の空間は、冬季は冷たい外気が通過するため寒くて仕方がないということになります。

上記の画像の様にキッチン換気扇と差圧式給気口の間に人がいない状態を作る必要があります。この画像の状態でも、キッチンの換気扇を”強”運転すれば、差圧式給気口から30センチ離れた位置に立つと冷気を感じます。

差圧式給気口を開けないでキッチン換気扇を回すと家の各隙間から空気が入ってきます。誤解をする人がいますが、給気口を開けなければ、コンセント周りやトイレの換気扇周りから空気が入ってくるのは当たり前で、これは施工不良でも何でもありません。

通常の調理ではキッチンの換気扇を”強”運転する必要はありませんが、差圧式吸気口を開かないと想定外のところから空気が入ってきますので、差圧式給気口の位置にはぜひ注意してください。

また、トイレの換気扇の位置は一条工務店の標準では床に近い位置ですが、子供がいたずらしないように、私は天井付近の方が良いと思います。

 

天井下がりを使いこなそう

設計打合せに際して構造用タレ壁の発生に嘆く一条施主が多い気がしますが、タレ壁を使いこなす位の意気込みが必要だと思います。今回はタレ壁が発生していないのですが、わざと天井を下げた部分をご紹介します。

 

こちらはテレビボードの上部のコーニス照明をする場所の天井を下げました。タレ壁が発生するなら、それを逆手に取って利用してみましょう。

 

キッチンの天井には飾り天井を設置しました。本来はレンジフードの排気ダクトを設置した際に発生する天井下がりを隠すために、キッチン全体の天井を下げる施工がありますが、それを真似たものです。

ちなみに、一条工務店の図面にSタレ壁と記載されているものは、構造(structure)に必要な梁ですから、Sタレを無くしたいと思わずに、アクセントとして活用する方法を考えましょう。

 

ケーブルを通す隙間を設けましょう

コンセントは比較的金額が安いため沢山付けた方が良いですが、それでも保険としてケーブルを通せる隙間があると何かと便利です。

上記は自在棚の画像です。最近は棚が地震で脱落しないように画像のような白くて丸いストッパーが付きましたが、逆に施主が棚を前にずらして後ろの隙間を作れなくなってしまいました。

対策として、棚柱を少し前に設置してもらって、後ろに隙間を開けてもらえばケーブル等を通すことができます。これは、我が家の設計士さんが教えてくれました。

 

こちらはカウンターに開けた穴(茶色のキャップの部分)です。丸穴にキャップを付ける場合は有料ですが、工場でカウンターの角をカットするだけなら無料です。カウンターに穴を開けておけば、何かと便利です。

 

こちらはテレビボードの横の壁に通線用の穴をあけたところです。映像関係のケーブルはコネクタが大きいものがあって、配管の中を通らない場合もあるため、大きな開口を開けておきました。

 

下地を用意しておこう

一条工務店では低価格に壁の下地(壁補強)を設置できます。通常は柱(スタッド)の位置にしか何かを取り付けできませんが、施主支給で色々と取り付けたい方は下地の追加設置をしておいたほうが安全でしょう。

ちなみに壁補強は耐震性の計算には寄与しないことと、断熱材が合板の分は削れてしまうため、外壁面にはむやみに設置しないほうが良いと思います。

 

上記は壁に施主支給のアイアンのフックを設置した模様です。構造が見える状態でビスが打てる場所に支給品を仮設置して、クロス屋さんが取り外して、クロス施工後にクロス屋さんが再設置します。

一条工務店ツーバイフォー住宅はスタッドが455mmピッチで入っていることから、施主支給品の取り付け穴のピッチが455mm前後のものであれば、どこにでも設置できることになります。

お洒落に色々と飾りたい方は設計時点で下地を確認しておいてください。なお、現場で下地追加などを行うと費用請求が来る場合がありますので、設計時点で付けたいものを織り込んだ方が良いでしょう。

現場で大工さんに作業依頼するのは基本的に有料であり後で請求書が来ると思ったほうが良いでしょう。もし、サービスという名目のタダ働きを求めるのならば、サービス残業を求めていることと同じことかも知れません。

 

上記は天井の照明とスピーカーやナノイーの配置が整然と並んでいる様子です。設計時に施主が何も言わないと天井の穴は整列されていないバラバラな配置になってしまう可能性があります。

上記のように、設計時点で照明器具や天井の梁の方向などを考慮して、整然と機器の縦と横が並ぶように設計士さんと打ち合わせをしました。

一条工務店の工事では、現場で簡単なことを追加でお願いしても断られる可能性があっても、設計時に難しいことでも決めたことは現場では確実に遂行しようとします。

職人さんは決まったことはしっかりやるということを理解すれば、設計時点でしっかり図面や施工連絡票に落とせば、現場は一生懸命に実行しようとするでしょう。危ないのは口頭での言った言わないのやり取りです。

 

上記は各リモコンが整然と並んでいる模様です。左上の中途半端な位置にあるコンセントは警備会社の機械を追加で設置できるようにダミーとしてコンセントを設置してある状態です。

 

各リモコンの配置については、縦と横の位置を設計時に明確に施工連絡票に落としてもらっています。

 

収納は小屋裏収納がお薦め

上記は我が家の4.5畳のロフトです。気密断熱エリア内であるため収納として使うのは勿体ないと思います。通常は梯子でロフトに登りますが、自治体によっては固定階段の設置を認めている場合があります。

一条工務店の場合は、固定階段の費用として最低3マス分の坪単価+天井勾配のオプション代がかかりますが、固定階段をロフトの前面に設置すると固定階段を設置したロフトの前のエリア全体が天井勾配になり費用が上がります。

費用を抑える手段としては、ロフトの階段をロフトの前面ではなく、ロフトの横側に設置することです。さらに今回は、固定階段の代わりに簡易的な階段を施主支給することで固定階段分の費用をカットしています。

 

上記は我が家の10畳の小屋裏収納です。気密断熱エリアの外であるため、人が住むには快適な空間ではありませんが、収納には十分でしょう。小屋裏収納は費用が安いので、通常の収納を増やすよりお勧めです。

 

フローリングの施工範囲

我が家では、脱衣所やトイレもフローリング仕上げです。通常、水回りはクッションフロアを選択される方が多いと思います。

私の場合はたまたまなのか、最初に建てた家でクッションフロアがはがれた事があったので、それ以来ずっと家全体をフローリング仕上げにしています。フローリングがはがれることはないですからね。

フローリングは無垢材でもなければ水をこぼした際にすぐに染み込むようなこともなく、クッションフロアと同じように利用することができます。

 

注文住宅は誤解の連続

インターネットに溢れる住宅情報はほぼ間違いだと思った方が良いです。地動説が信じられていた時代の人に天動説を唱えても理解して貰えないように、真実は後になってから多くの人は気が付くのです。

住まいの専門家と称する人が発信している情報は間違いが多く、古い基準や知識を引用しているだけで、自分の目で確かめた情報は少ないでしょう。施主は流言飛語に惑わされることなく自分の頭で考えないと不安は解消しません。

上棟時に雨が降ったら心配だと考えている施主は多いでしょう。雨は降らないに越した事はないのですが、雨が降ってカビが生えたとしても欠陥住宅にはなりませんし、精神面を除けば健康被害もありません。

建築中に床下にカビが生えてもそれは室内ではないです。また、キッチン下にカビが生えることもあるようですが、カビはどこにでも存在するものなので拭けば良いと思います。

湿度の高い時期を外して住宅を建築してもらいたいと考えるのは心情的には理解できますが、逆に正しい知識が不足しているからそう考えてしまうとも言えます。

それよりも問題なのは、入居してから相対湿度を60%以下に保てないカビやダニが発生する家です。石膏ボードの内側で発生するカビは人の生活するまさに室内のカビですから健康被害をもたらします。

多くの方は建築時のカビが発生すれば不安になって大騒ぎすると思いますが、入居後のカビ対策は発生したら掃除やふき取るだけというものです。何か着眼点がズレている気がしませんでしょうか?

本当の健康住宅とは家中を除湿することで、カビやダニの発生を撲滅できる家だと私は思います。数千年に渡り日本人が風通しを重視してきた理由はカビやダニとの闘いであったはずであり、やっと高気密住宅の登場により根本対策が可能となりました。

室内のカビ対策としては、さらぽか空調を採用するか、間取り作りの時から再熱除湿機能のあるエアコンを人に冷気が当たらない場所に設置した24時間全館冷房を計画するとよいでしょう。

夏季にエアコンを間欠運転すればエアコン内部はカビだらけになります。本当に気にしなければないないカビは入居してから室内に発生するカビです。

注文住宅での家作りが初めての方は、不安や心配が大きいと思います。でも、それは自分の中で何が問題で何が問題でないのか勉強して自信を持つことでしか解消できません。

上棟にあたってはインターネットに溢れる根拠のない情報に惑わされずに、正しい知識を得てから臨んだ方がよいでしょう。

 

引き渡しは余裕を持って

施主が引き渡された家に不具合があると施工不良だと誤解してしまうう原因の1つに引き渡しが急になってしまうということがあると思います。

今回、私は家自体は9月11日には一条工務店の監督さんによる完了検査がされていました。もちろん私は毎週のように現場に通って確認していました。

さらに施主検査として、15日と21日に立ち会い検査を行い、引き渡しの10月5日までに手直しがすべて終わった状態にして頂く予定でした。補修が長引けば住宅ローンの実行が遅れても仕方ないと思ってました。

幸いにして、15日施主検査の時に補修箇所がほぼなかったため21日の立会は不要としました。このように引き渡し前に余裕をもって全部修正して貰えば、入居後の不満は大きく減ると思います。

初めて家を建てる人は、一条工務店の完成検査日と施主立会の検査日とローンの実行日と引渡日のスケジュールが理解できず、引き渡しを急いでしまう傾向にあると思います。

また、ハウスメーカー側の検査が完了していれば、終わりだと思ってしまうようで、実際は入居後に手直ししているケースがあるということを事前に理解しておくべきでしょう。

本来はハウスメーカーの営業さんが、補修期間を含めた余裕を持った引き渡しを計画すべきですが、ローンの実行日や現在住んでいる仮住まいの家賃などが発生することから、無駄な経費を発生させない日程となってしまいます。

私は仮住まいの家賃を1月分多く払ったとしても、手直しなく引き渡しして欲しいと思っています。なぜなら、入居後の手直しの場合、平日に施主が立ち会わなくてならないため、非常に手間ですし不満の原因になります。

全部しっかり完成してから引き渡しということが原則ですが、実態として施主側の都合によるローンの実行日や仮住まいの家賃の関係から、補修は入居後ということで引き渡されてしまう傾向にあります。

この急いだ引き渡しが施主の不満の大きな原因ですから、施主検査は余裕をもって二回は実施してください。平日に会社を休むぐらいの意気込みでないと、引渡後に不具合を見つけて後悔すると思います。

 

最後に

建物の完成状況のレポートについては、今後の内覧会に譲ります。今回の建物工事においては私からの指摘事項が本当に軽微なものを除いて、全くないという完成度であり、非常に驚いています。

まずは、三軒目のi-cubeに引き続き、我が家を担当してくださった、営業さん(実は店長さん)と設計士さんに感謝を申し上げます。

土地に関しては、なかなか物件が出てこなかったため、長期戦を覚悟していましたが、幸運にも意外と短期間で良い土地を手に入れることができました。運命ってものがあるのでしょうか。

また、建物の工事では、私にとっては初となる女性の現場監督さんが担当されていて、建て方以降の棟梁については、非常に腕のある方でした。今回の工事については、まだ入居して間もないですが、ちょっとした施工ミスすら見つけることができません。

私はこれまで四軒の注文住宅を建てて来て、私のアイデアで色々なチャレンジをした結果、沢山の失敗をしてきましたが、いつもサポートしてくださる方々には恵まれてきたという強運の持ち主です。

ただ、一条工務店の工場見学における抽選会では二等を二回引くという幸の薄さでした。一条工務店は本社が認めたこと以外に全く値引きやサービスのない会社であることを、身をもって経験いたしました。

つまり、一条工務店で二軒の家を建てて感じたのは、まず商品で勝負しているという点と、派手さはないけど堅実な社員が多いということでした。

人によって家作りに何を期待するかは違うと思いますが、家の性能が低かったり、値引きが大きいハウスメーカーは私には信用することができないため、一条工務店とは相性が良いのだと思っています。

これで最後の家作りになるのかもしれませんが、これまで四軒の私の家作りに携わってくれた方のすべてに感謝を申し上げます。

お蔭様で家作りの色々なことを学び、日本の家作りについて、情報を発信できるようになれたかなと思っています。

家は三軒建てないと満足しないという言葉を通り越して、私は四軒の家を建てましたが、建てれば建てる程に、家作りはまだまだ奥がある深いものだと思いました。

将来、五軒目の家を建てることがあれば、どんな家にしようかと、もう考え始めています。