良くある疑問

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目次

住宅の良くある疑問にお答えします

家作りは誤解の連続です。ハウスメーカーの説明は自社の商品を有利に説明するため中立とは言えず、住宅の専門家も昔ながらの通風する生活の延長で高気密高断熱住宅を語る方が多くあまり参考になりません。ここでは注文住宅を3軒建て、通年高気密住宅生活にたどり着いた私の意見を述べさせて頂きます。

一条ルールってなに?

一条工務店での設計上のルールです。大手のハウスメーカーは注文住宅を謳いながら家を部品化して工場生産しているため出来ない事が多々あり、半注文住宅と言えます。

さらに、iシリーズは2×4工法のルールが入ってきますので、非常に制限が多く感じますが耐震性を確保するためのルールだと良い方向に捉えて下さい。また、すべてが一条ルールだと勘違いされていますが、他のハウスメーカーで建てても2×4工法のルールは基本的に同じです。

例えば、iシリーズでは室内外の壁は455mm単位(1.5尺)である必要があります。他にも設計士さんが把握できないくらいルールが多く、施主に渡されるルールブックもないので、設計の打合せの後にフィリピンで製図をしたら本社からNGを指摘されたという事が発生します。

最初は一条ルールに戸惑いますが、他の施主が作ったブログに詳しく書いてあります。一条のブロガーが多いという理由は、一条工務店のルールを解説する施主同士の助け合いがコミュニティー化しているという事かも知れませんね。

マンションは暖かいのか

場所によると思います。マンションは暖かいというイメージがありますが、住宅性能評価の各等級を比較すると一戸建てより遥かに低いレベルです。住設は豪華ですが窓のグレードなどは非常に低いのです。

ただ、コンクリート造であり気密性能は高いため、最上階や角部屋でなく真ん中の家であれば周囲の部屋が断熱層となってくれて、真ん中の家は高気密高断熱という事になります。

マンションを購入するなら最上階や角部屋でなく、上下左右に部屋がある部分が良いと思います。ただ、頑丈そうに見えるマンションも室内を広くするため構造部分を細くしている物件が多く、耐震等級は最低の1の物件がほとんどです。

一方、一戸建てはマンションの様に上下左右に家が密着していないため、家の性能が低いと夏暑くて冬寒い家になります。一戸建てなら気密測定をしてC値1.0cm2/m2以下を保証できる高性能な家を選びましょう。

長期優良住宅は100年持つのか

持たないと思います。基礎コンクリートは当初はアルカリ性ですから中の鉄筋が錆びませんが、基礎コンクリートが中性化してアルカリ性を失うのは60年程度と言われています。そうなった時に鉄筋が錆びて膨張し基礎コンクリートは強度を失うでしょう。

建築中は鉄筋が雨に濡れようが錆びようがアルカリ性のコンクリートの中に埋まれば元に戻るため問題はないですが、コンクリートは永遠にアルカリ性を保てる訳ではないようです。

高気密住宅は息苦しいのか

機械換気装置が付いているため酸欠には当然なりません。また、気密性能が良い家でないと換気がしっかりできません。感性の問題ですが、窓を開けて通風しないと息が詰まると思う人は、高気密高断熱住宅とは相性が良くないのかも知れません。また、全館冷房による湿度のコントロールができていない高気密高断熱住宅が多いため、エアコンを入れると涼しいけど湿度が高くなってジメジメすると感じる家はあると思います。

高断熱高気密住宅は遮音性が高いのか

外が弱い雨だと全然気が付きません。外に出たら雨だと気が付く事が良くあります。室内は特に音が籠るという事もないです。インプラス等の内窓を付けるとさらに外との遮音性が増します。

高断熱高気密住宅は魔法瓶ハウスと言われるが実際はどうなのか

断熱材で保温された家は外気温が上下しても室温にはすぐに影響しません。室温の構成要素は外気の平均気温+内部発熱(Q値1.0Wの場合は+4~5℃程度)+日射熱でほぼ説明できます。ただし、魔法瓶ハウスにも弱点があり、窓からの日射熱と換気からくる温湿度は室内環境を直ちに変化させます。逆に言えば、窓の日射制御と全館冷暖房をすれば快適な環境が維持されるという事になります。

住み心地ってなに?

Q値が良くても満足できない家があります。Q値は家全体の総平均の断熱性能であり、断熱の強みと弱みが平均化されています。実際に住んでみると、冬季は断熱が弱い玄関ドアや大きな窓の付近は大きく室温が下がりますし、それ以外の季節は窓からの日射熱に悩みます。

冷たい空気は下にさがり、暖かい空気は上昇します。冬は一階と二階および家の横方向のすべての温度差が2℃程度を超えると空気が動きだし、特に一階の暖かい部屋の足元に冷気(コールドドラフト)が流れ込みますから、暖房設計には注意が必要です。

そして、冬以外の季節はQ値が良くても窓に日除けがないと、日射熱が室内に籠って住み心地が悪化します。Q値だけ良くても四季を通じた高気密高断熱住宅の特性を知らないと住み心地の悪い家になってしまうのです。

一条の家は無線LANが届きにくいのか

床暖房のパネルにアルミ箔を使っているため、一階と二階の電波は通り難いようです。階段二階部分の天井や壁上部にコンセントを設けて無線機LANのアクセスポイントを設置すると良いでしょう。固定電話の子機も一階と二階は通じ難いようです。

自然な隙間が無い家は木が腐るのではないか

逆です。中途半端に隙間のある家は結露を招いて木が腐朽します。結露防止には昔の家の様に外気温と同じになる程のスカスカに隙間がある家にするか、逆に高気密化と防湿をしっかりして水蒸気が壁から排出される量を低減させる必要があります。

実際には結露計算シートで透湿抵抗比の計算をすれば結露する家かしない家かが分かります。また、人が作る建物の隙間は施工精度の問題なので自然とは言えないでしょう。

ガスコンロや石油ストーブは高気密高断熱住宅で使っていいのか

使わない方が良いです。室内で化石燃料は燃やすとほぼ同量の水蒸気が発生します。一酸化炭素の換気が必要になると伴に、水蒸気の発生により、室内が結露しやすくなりますので、寒冷地では特に使用しない方がよいです。オール電化がお薦めです。

地震に備えて電気とガスの併用を検討される方もいると思いますが、ガスより電気の復旧の方が通常は早いです。ガス式の給湯器は電気がないとリモコン自体が操作できないですし、調理はカセットコンロを備蓄しておけば済みます。

どうしても炎が好きという方は薪ストーブを導入してみてはいかかでしょうか。住宅街の場合は排煙に注意が必要でしょう。また、薪代やストーブからの排気が多量であるため換気量が増えて暖房代は高額になると思います。合理的な発想を好む私でも薪ストーブの炎には憧れていて、燃料が少なくて済むロケットストーブ式の薪ストーブをいつか導入してみたいものです。

屋根一体型太陽光パネル同士の隙間から雨漏りしなのか

雨漏りしません。太陽光パネルで防水している訳ではなく、その下の防水紙(改質ゴムアスファルトルーフィング)で防水しているためです。ゴムアスの寿命は50年程度と言われていますから、将来的には交換が必要です。

屋根材は何が良いのか

私は太陽光パネル一体型屋根を採用しました。

  • 瓦屋根
    • 耐久性は半永久的ですが重いため地震に弱い面があります。瓦は風合いが良いですよね。
  •  FRPの陸屋根
    • 陸屋根とは平らな屋根の事で、豪雪地帯では雪かき不要の無落雪屋根として利用されています。ただ、屋根材自体で防水をしているため15年程度でメンテが必要だと思います。小屋裏通気がないようで、小屋裏の防露をどうしているのか良く分かりません。また軒が出ないようなので、四角いスッキリした外観になりますらデザイン的に好きな方もいるのではないでしょう。
  • ガルバリウム鋼板の1.5寸勾配屋根
    • ガルバはもらい錆びにより錆びが発生する場合がありますが、基本的には軽くて長持ちする良い屋根材だと思います。
  • ジンカリウム鋼板
    • ガルバに似た素材ですが、これに自然石粒を付けた屋根材が最近増えてますよね。一条で採用した人がいるか分かりませんが、ガルバやジンカの自然石粒付鋼板が今後注目の屋根材です。
  • スレート屋根(コロニアル)
    • 最も普及している屋根材です。スレート自体の寿命は長いですが標準のコロニアルは10年程度で色落ちするのではないでしょうか。OPで耐久性と遮熱性能の良い遮熱グラッサ等を選択する事をお勧めします。
  • 太陽光パネル一体型の1.5寸OR3.5寸勾配屋根
    • 太陽光発電が終わった後も塗り替えが不要であるため初期投資は大きいですがメリットが大きいです。3.5寸勾配だと平屋でも二階建てのようになるため、ご近所への配慮が必要でしょう。

コロニアル屋根材は雨漏りするのか

雨漏りするかはその下のルーフィングの問題ですが、屋根を塗り替える時に屋根材の隙間まで塗料で埋めてしまうと毛細管現象を起こして、スレートの重なり部分に水が保持されてしまい、ルーフィングの釘穴から雨漏りするようです。杜撰なリフォーム業者はスレートの重なり部分の塗料をカッターで縁切りするようですが、塗料は粘性があるため再度くっつくようで意味がないそうです。スレート系の屋根を塗り替える時は雨漏り防止のためにタスペーサーを取り付ける事を強くお勧めします。

土台はヒノキでないとダメか

ヒノキは耐久性のあるとても良い材料ですが、防蟻という意味ではヒバが一番良いと思います。ヒノキは柔らかいツガなどよりはシロアリに食べられにくいですが、ヒノキやヒバでもシロアリは食べるものがなければ何でも食べるようです。また、シロアリが嫌うヒノキチオールという成分はタイワンヒノキから発見されたものでありヒバにも含まれますが国産ヒノキには含まれていません。よって、ヒノキに拘らずコストの比較的安い米ヒバの無垢材か米栂等のACQ加圧注入材が良いと思います。シロアリ対策は迷信だらけです。

オールヒノキの4寸柱の家は耐震性が良いのか

軸組工法の場合、3.5寸(10.5cm)、4寸(12cm)のどちらにするか悩むと思います。柱は建物の鉛直荷重を支える部材ですので、太くても横揺れ防止にはあまり寄与しません。雪の積もる豪雪地帯では柱は太い方が良いと思います。

ヒノキは耐久性のある木材ですが、耐久性と耐震性は一緒ではありません。現在では柱の太さよりも、壁の構造用合板や筋交いと床の剛床による箱としての強さが大切である事が分ってます。ヒノキの4寸柱だから耐震性が良いという訳ではありません。

柱が太くても壁の少ない開放的な間取りにすると梁が受け持つ荷重が大きくなりますから、耐震性の向上には一階に大きな窓を満遍なく設置せずに、一階の壁量を確保する事が重要だと思います。

そして、軸組工法の耐震性では柱の接合方法がホゾなのか金物なのかが重要です。ホゾ接合の場合は木材を切り欠くため3.5寸柱では大きな地震の時にホゾ接合部分が折れる危険性が指摘されています。

土地の狭い都市部では4寸柱にすると壁厚が増えるため、4寸が標準と謳っているハウスメーカーでも、実際は3.5寸に変更する家が多いそうですが、金物接合であれば問題ないでしょう。

グラスウール断熱材は良くないのか?

GWは安くて良い材料ですが使い方に知識が必要です。室内からの水蒸気をそのまま通すと冬はグラウスールは結露して断熱性能を発生できません。ただ、室内側に防湿フィルムを設置すれば、問題ありません。

外張り断熱でないとダメか?

そんなことはありません。確かに板状断熱材を使った外張り断熱は断熱・気密・防湿が一遍に解決する優れた工法ですが、現在では5センチ程度の外張り断熱材を使った家が高断熱と言えるのか微妙です。

逆に外張り断熱専門のビルダーはその優れた特徴が故に他の工法を否定してしまい思考が停止してしまっているようにも見えます。

そして、寒冷地においては外張り断熱材だけでは断熱不足になりますから、外張りに拘っていられません。解決方法としては室内から発生する水蒸気に対して防湿もしくは透湿させるために、透湿抵抗比を理解して断熱材を使えば外張りなしの充填断熱でも良いと思います。

外張り断熱が売りのビルダーは熱橋の問題を言ってきますが、そんな外張り専門のビルダーの家のバルコニーも外張り断熱ができない熱橋ですよね。

熱橋はどうやっても避けられないことから、水蒸気と熱橋対策をどうするのかを総合的に説明できれば外張り断熱である必要はないと考えます。

三種換気はダメなのか?

そんなことはありません。ただ、設計が難しいと思います。各部屋に給気口がある場合は冬季に冷気がそこから入ってきますから、壁際にパネル式の暖房器具を設置したり、給気口の上にエアコンを設置するなどすれば寒くありません。

ダクトを使わない方式は初期投資安い事がメリットですが、各部屋に給気口があるためフィルターを個別に交換しなくてはならないため、面倒ではあります。

ただ、私は間をとって給気口の付近に暖房器具を設置できない部屋には熱交換率は下がりますが三菱のロスナイのような壁付けの熱交換換気扇を設置するのがコストバランスが良いのではないかと思っています。

何れにもして換気に関しては冷暖房とくに暖房方式との兼ね合い抜きには語れないと思います。床下エアコンにおいては床に設けたスリットから温風がファンを使わずに吹き出ている設計を見た事があり、それと三種換気を合わせた方式は優れていると思います。私は将来メンテナンス費用が多くかかるダクト方式の一種換気が必ずしも良いとは思っていません。

ロスガードは省エネか

一条工務店の一種換気装置であるロスガートは消費電力が大きい事が難点です。一種換気装置はダクトの径が小さく距離が長い場合や、曲がりが多い場合は圧力損失が大きくなり、風切り音と消費電力が大きくなってしまいます。一種換気は寒冷地では暖房費用が減るため省エネになると思いますが、温暖な本州では冬以外は空調費用よりロスガードの消費電力が勝るためロスガードは省エネ設備ではなく、住み心地の向上のための設備となります。

ロスガード経由で全館冷暖房が可能か

難しいと思います。館内の通気は計画換気量の3倍以上がないと均一な温湿度にできないと言われています。ロスガードの温湿度交換で損失が発生すること以前に、計画換気量程度では外部環境の影響から受ける室温の変化に追随できないと思います。

特に夏は再熱除湿を使えばある程度ロスガード経由でも快適になると思いますが、窓の日除けが弱い部屋は室温の上昇を押させられないのではないでしょうか。冷房除湿+ロスガード経由はエアコンのある場所の室温が下がり過ぎてしますと思います。

風通しを考えた設計は必要か

私は必要ないと思います。近くに緑地や山などがない平地の都市部では、夜に窓を開けても涼しい風が吹かないからです。要するに通風による換気計画は実際に成功する可能性が低いのです。そして通風しても高湿度の外気を取り入れる事になるため室内はあまり快適にはなりません。自然頼みの快適性よりもエアコンの使用を前提に夏は窓を閉めて湿度を下げる設計をした方が確実だと思います。停電した場合のために網戸を最小限付けるという事は良いと思います。

掃出窓や引違窓はない方が良いか

必要最低限にすべきです。日本特有の窓を開けて通風するためにある引違窓や掃出窓ですが、窓を開けない生活では不要になります。特に寒冷地では掃出窓は窓自体の面積が広く、コールドドラフトが発生して床が冷えるため採用しない方が良いと思います。温暖地に置いても日当たりの悪い部屋に掃出窓は採用しないようが良いでしょう。

気密性能に関しては、樹脂窓の場合は掃出窓や引違窓でもそんなに気密は悪くないようです。ただ、FIXや開き戸の方がパッキンをしっかり閉じられるため気密性は良いでしょう。未確認ながら掃出窓や引違窓は隙間から小バエが侵入してくるとの情報もあります。

窓が大きいと気密性が下がり日射制御と断熱性能の低下にも注意が必要です。窓には日除けをつけて南以外の窓はむやみに大きく方が良いと思います。窓は明り取りという意味では、小さくても高い位置に設置すると北側の窓でも室内は明るくなります。

窓を開けないとカビやダニが発生するのではないか

逆です。カビは湿度80%位から繁殖しますので、通風で予防ができると思いますが、ダニは湿度60%ぐらいから増えますので、風通しを良くしてもダニは防げません。ダニを予防するには全館空調で湿度をコントロールする必要があります。

網戸は必要か

あっても良いです。それは、窓の日除け(軒の出・庇・スダレ)が不足している家は室内が春から暑くなるため網戸が必要になるからです。そして、夏に全館冷房を想定していない家には必須です。この反対に窓に日除けをしていて、全館冷房できる家には網戸は必要ありません。網戸はあっても良いですが、窓の日除けにまず注意しましょう。

春から暑くてエアコンが必要なのか?

窓の日除け次第です。大きな窓がある家は日除けをしないと下手をすると冬場から家の中が暑くなります。窓を開けるかエアコンを使う必要があるでしょう。ただし、日除けの出来ている家では春は窓を閉めるだけで快適な温湿度になります。

全館冷暖房は体が弱くなるのか

使い方次第です。心配な方は快適過ぎる温度にしなければ良いだけです。冬は風邪を引かない程度、夏は少し汗をかく程度の温度にすると良いと思います。全館冷暖房は使い方次第です。

1年中、窓を閉めていると室内に埃が溜まるのでは

これは逆です。窓を閉めて換気装置で換気をしているため、室外の汚れた空気が入らなくて掃除が楽になります。小型の掃除機やお掃除ロボット使えば埃も舞わずに掃除が簡単です。花粉症の方には窓を開けない生活がお薦めです。

夏はエアコンは不要か

必要です。暑さに我慢強い人であれば必要ないかもしれませんが、本州の様な温暖地では必要だと思います。高気密高断熱住宅では窓の日除けをしっかりしていれば外気温が上昇しても、室温は直ぐに上昇しません。断熱材が木陰を作るように日射熱を遮ってくれますが、一旦窓から入った日射熱は建物に籠るため、窓の外側での日除けが重要になってきます。

全館冷房はQ値が1.0Wの超断熱の家でないと出来ないのか

いえ、C値が1.0cm2/m2程度あればQ値は2.3Wでも100m2の床面積であれば10畳用のエアコン1台で全館冷房が可能と計算されます。夏は内外気温差が冬より少ないため断熱性よりも窓の日射制御が重要です。

エアコンは冷房病になるか

これは設置の場所次第です。各部屋の中に設置すれば高性能な家はすぐに冷えてしまい、エアコンの風が人にあたると痛いと思います。この解決方法は二階の人のいない開放された空間に小型のエアコンを設置して、家中を弱く24時間冷房する方法があります。

夏はエアコンを24時間運転した方が消費電力が下がるのか

生活の仕方次第です。殆どエアコンを使わない人は24時間運転する方が消費電力が増えますが、普通に使う人は24時間運転していても消費電力は同じ程度でしょう。また、何年も24時間全館冷房で使用している我が家の家庭用の壁掛けエアコンは壊れてはおりません。

日々、エアコンのON・OFFをする間欠冷房方式はエアコン内部にカビを発生させ、そのカビをエアコンが拡散させるため、そういった面からも間欠冷房はお勧めしません。

高気密高断熱住宅なのにエアコンの利きが悪い

これはエアコンの設定温度が27~28℃等で高いためエアコンがサーモオフを起こしているのだと思います。エアコンは設定温度に達すると運転を止める単純な機器です。居室にエアコンを設置すると部屋が冷えすぎるため設定温度を高くせざる得ないと思いますが、それだとエアコンがON・OFFを繰り返して、室内は蒸し暑くなるでしょう。

これを解消するためにはエアコンの容量が足りないと誤解して大型エアコンを設置しようとする方がいますが、むしろ逆で小型のエアコンを人から離れた場所に設置して連続運転することで解消が可能となります。

全館冷房時のエアコンはいつ切るのか

残暑次第ですが、9月下旬~10月上旬だと思います。この時期になると室温が下がってくるため、エアコンはサーモオフによりほどんど送風運転になって消費電力は少なくなります。

エアコンは梅雨に入って室内の相対湿度が60%を超えたら可動開始し、秋になって外気の絶対湿度が14g/m3以下になったら、稼働終了しても室内の相対湿度が60%を切る状態になると思います。

夏用のエアコンは1シーズン24時間連続で運転する事でエアコン内部のカビ発生が予防できます。冷房シーズンが終わり、エアコンの電源を落とす時は半日程度送風運転をしてエアコン内部を乾燥させてください。

高気密高断熱住宅は無暖房・無冷房が可能か?

無理でしょう。冬は高性能な家であれば内部発熱で外気温より4℃~5℃程度は上昇しますから、日射取得熱と合わせて外気温が0℃の場合、室温は無暖房であっても10℃程度になると思います。

誤解を招いている理由は、パッシブハウスを無暖房住宅と誤訳したことです。海外で言う暖房とはボイラーで温水を沸かした温水ラジエーターのような大型暖房機器の事で、そのような大型暖房機が不要な家という意味であるなら、軽暖房住宅と訳すべきでしょう。

夏は断熱材により日中の室温は外気温ほど上昇しませんが、断熱材の保温効果により夜まで室温が高温のまま保たれてしまうため、窓を開けても室温が下がらず熱帯夜になってしまいます。エアコンは必要です。

高性能な家に床暖房は必要ないのか

本当はエアコンでの全館暖房で十分だと思います。しかし、一条は圧倒的な断熱性能にヒートポンプ式の床暖房を組みあわせているため、エアコン全館暖房には省エネ性で劣りますが、床暖房は誰にでも全館暖房が簡単にできる便利なシステムとも言えます。

エアコン暖房は足元が温まらないのか

エアコンの付ける場所次第です。一般的な部屋の壁の上部に設置する方法では床まで温まらないでしょう。エアコンをメイン暖房にするのであれば、床に近い低い位置に床上エアコンとして取り付けると良いと思います。一条ではできませんが、基礎断熱住宅の床下エアコン設置はもはや常識です。

床暖房は過乾燥になるのか

加湿しなければ、冬は20~40%の湿度になります。これは室温が高ければ空気は膨張して相対湿度が下がるため、床暖房を使ってもエアコンを使っても同じ結果になります。暖かい家は湿度が低いという事は物理現象であるため、一条の家だけに起きる問題ではありません。

エアコン暖房は過乾燥になるのか

設置場所次第です。どんな暖房機器でも空気を温めれば相対湿度は下がります(=乾燥する)。エアコンの吹出口の温度は高いため空気は乾燥しています(相対湿度は低い)。特に大型のエアコンは高熱を吹き出すため、相対湿度の低い温風が出てきますから、人の顔にエアコンの温風が当たるような設置場所ではエアコン暖房は過乾燥という事になりますが、エアコンが人から離れていれば床暖と変わりません。

冬は結露しないのか

生活の方法次第で窓(ハニカム含む)や玄関ドアが結露します。トリプルサッシの断熱性能はU値0.8Wですが、分厚そうに見える玄関ドアはK1.5でもU値1.72Wですから断熱性能が低いのです。寒冷地では面積の広い親子ドアは避けた方が良いでしょう。

また、室温を高くすると空気が膨張して相対湿度が下がり過乾燥になります。それを改善しようとして加湿すると窓や玄関ドアが結露しやすくなりますから。乾燥が気になる方は結露と相談しながら室温と加湿量を決める事になるでしょう。

室温は高いのに家が寒いのですが

二階の室温が一階より低いと階段経由で冷気(コールドドラフト)が落ちてきます。また、冷気が発生する断熱の弱い玄関や大きな窓から冷気が発生します。冷気が床を這ってくると足元が冷えるため、室温が高くても暖かさが物足りない家になるのです。

洗濯物は部屋干しで臭くないか

夏は全館冷房除湿していれば外より湿度が低く洗濯物が早く乾くため全く臭くないです。乾燥時間が短いという事は生乾きによる雑菌繁殖が抑制できます。除湿された空気が綺麗な空間での部屋干しは清潔ですし、夜でも洗濯できます。バルコニーやサンルームに洗濯物を干すよりも除湿された室内の方が早く乾きます。

浴室乾燥機や洗濯乾燥機は必要か

浴室乾燥機(ヒーター式)や洗濯乾燥機(コンプレッサー式の除湿機)は効果はありますが、室温が上昇する事と消費電力当たりの除湿量はエアコンにかなり劣り、エアコンで家全体を除湿する方がこれらで浴室だけを除湿するより消費電力は少ないです。よって、エアコンで除湿した室内の空気を浴室に循環させるような仕組が省エネな対策と言えます。

バルコニーは使わなくなるのか

私は布団や洗濯物を干すためだけのバルコニーやサンルームは不要だと思います。全館冷暖房をしている家は家中が除湿されている状態です。エアコンは大型の除湿機だと思ってください。

全館冷房の家であれば洗濯物は電気代の安い深夜に洗濯し、皺になるものだけを手でハンガーに掛けて部屋干をして、あとは乾燥機で乾燥させるかはお好みです。

バルコニーやサンルームは外気と同じ湿度になりますから、全館除湿している家の中より洗濯物が乾くのが遅くて生乾き臭が発生しやすくなります。

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