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本日は昨日に引き続き、梅雨の最中にさらぽか空調を使用した際の室内の温湿度について考察します。

6月25日からさらぽか空調を使用開始し、6月30日までの状態です。晴れの日もあり外気温は大きく変動しています。

 

 

温度の変化

 

外気温の変化と室温が連動していない

6月24日の12時に外気温(グラフの緑実線)が31℃になった際は室温は24℃、6月29日の深夜0時に外気温が20℃になった際の室温は24℃でした。外気温が変動しても室温が変わらない=住み心地が良い状態を表します。

この期間に冷暖房は使っていません。そして、さらぽか空調のデシカント換気扇には熱交換機能はありますが、冷暖房機能はありません。

なぜ、このような状態になるかといえば、分厚い断熱材で守られた室内は窓からの日射熱と室内の発熱を抑えれば、室温が安定するということです。一条工務店ほどの高性能な家であれば天井や壁からの日射熱の貫流はほぼ無視できます。

室温が安定している理由は、室内で大量に発熱する家電製品を常時利用しないようにしていることと、窓からの日射熱をしっかり遮っているからだと思います。そして、一条工務店の熱交換換気扇が高スペックであることも要因でしょう。

世間では高気密高断熱住宅は春から暑くて住み心地が良くないと言われることがありますが、温暖地のQ値1.0W程度の住宅においても、設計次第では住み心地は非常に良いということグラフは表しています。

また、高気密高断熱住宅においてエアコンを間欠運転している家は、エアコンを切るとすぐに室温が上昇する場合、日中の温かい空気が上昇して天井を温めてしまい、エアコンを切るとすぐに天井からの輻射熱の影響を受けている可能性があります。

窓を開けても涼しくならない場合は室内を放射温度計で測ってみると原因がわかるかも知れません。そして、保温性に優れる高気密高断熱住宅は躯体の蓄熱による輻射熱を発生させないように、エアコンを24時間弱く運転すると良いでしょう。

 

小屋裏は温度変化が激しい

一条工務店の家は天井断熱ですから、小屋裏は断熱空間ではないため、小屋裏の温度は日射の影響を大きく受けます。

丁度、夏至ですから晴れた日の小屋裏内は温度が上昇しますが、一方で梅雨であるため夜間は温度が下がり、小屋裏内においては温度が21℃~44℃と変動が大きいです。外気温の上昇する真夏はさらに温度上昇します。

小屋裏スペースを物置として利用されている方は高温に弱いものは小屋裏に置かない方が良いでしょう。

梅雨の小屋裏の温度は露点温度からはかなり離れていることがグラフからも読み取れるため、結露による躯体へのダメージは特段の心配はしていません。

むしろ、冬季に透湿抵抗の高いゴムアスファルトルーフィングの下の野地板部分で露点に近づくのではないかと懸念をしています。ただ、小屋裏の換気量が適正であれば結露しないことはゴムアスファルトルーフィング協会が表明しています。

 

床下の温度は常時低く露点に近い

一条工務店の家は床断熱ですから、床下は基礎パッキンにある通気口から外気とつながっています。

床下の温度は地熱の影響もあり、21℃~22℃と常時安定しています。しかし、ほぼ露点温度に近い高湿度であるためカビの発生する恐れがあります。この状態では床下に除湿剤を置いても焼け石に水であるため、どうしようもありません。

カビが発生しやすいのは20℃~30℃で相対湿度は80%程度。とくに温度が25℃程度がカビが発生しやすいといわれていますから、夏場に床下が何℃になるのか今後測ってみたいと思います。

床断熱の家の床下はどのハウスメーカーで建てても高湿度になるため、基礎パッキンから床下への風通しを疎外しないように建物の基礎パッキン周辺に物を置かないなどの対策しかやりようがないです。

そして我がi-cubeは建築初年度であり、基礎コンクリートからの放湿が多いと思います。基礎コンクリートからの放湿が収まるには2年程度はかかるといわれていますから、これはもう待つのみです。

夏はこの床下の冷たい温度だけを室内に取り込みたいところですが、床下換気口を開けて空気を取り込むと高い湿度までついてきてしまうため、悩ましいところです。

 

 

 

湿度の変化

 

いつも湿度計で見ているパーセントで表わされている相対湿度は、温度で変化することから判断を間違いやすいため、今回は空気中の水分量である絶対湿度(g/m3)を用いて考察してみます。

 

梅雨から外気の水分量は常時多い

外気は温度が上下すると相対湿度がめまぐるしく上下しますが、外気の空間に含まれている水分の量(=絶対湿度)は、14g/m3~19g/m3と変動はしていますが、常時多いということがわかります。

天気の良い日は外に洗濯物を干せば水分が気化するための熱が日射から得られるため洗濯物が乾きますが、天気が悪いと風通しが良くても、外干しをしても生乾きになりやすいでしょう。

梅雨の時期からは外干しに拘らず、室内を家中除湿して部屋干しに切り替えたほうが生乾きによる臭いが防止できると思います。

 

さらぽか空調で除湿をしているため室内の水分量は低く安定している

窓を閉めて除湿をしていない家であれば、この時期は室内の相対湿度が60%を優に超えているはずです。この状態では窓を開けて風通しをすればカビの発生は抑制できると思いますが、ダニの増殖は防ぐことが難しいでしょう。

しかし、さらぽか空調やエアコンで全館除湿している家は湿度が低くて快適です。洗濯物は部屋干しでカラッと乾きます。

この室内の温湿度は脱衣所に設置した機器で測定しているため、6月29日に脱衣所で洗濯物の部屋干しをした際に数時間湿度が上昇していますが、それ以外は絶対湿度は9~11g/m3、相対湿度においては概ね40%台と低い状態でした。

これは、さらぽか空調の湿度設定を「快適」にしているためであり、消費電力は平均440Wと多かったですが、ここまで除湿しなくてもよかったと思います。今度、「ひかえめ」モードで除湿量を確認してみます。

 

小屋裏の水分量は外気より低い

水分量は、8g/m3~19g/m3まで大きく変動しており、これは小屋裏の木材の吸放湿による現象ではないかと想像しています。コンクリートむき出しの床下と違い木材に囲まれた小屋裏は木の香りがしますから、恐らく木材の吸放湿効果があると思います。

興味のある方は木材の含水量を測る水分計を購入されてみてはと思います。

 

床下の水分量は外気と連動していないがかなり多い

外気が乾燥している状態から床下の水分量は多かったです。これは建築初年度であるため基礎コンクリートからの放湿が多いことと、基礎は地面に近いことから湿度が高くなるということだと思います。

床下パントリーなど、床下に物を収納している方も多いと思いますが、梅雨から夏にかけての床下は湿度が高いので物をビニールで完全に密閉などしないとカビが生える可能性があります。特に封を開けた粉ものはカビが繁殖しやすいため要注意です。

一条工務店にはシロアリ対策をさらにしたうえで、基礎断熱に移行してほしいものです。そして床下を含めて室内空間に取り込み床下を含めたさらぽか空調になったらいいなと思います。

 

小屋裏と床下を室内空間に取り込んで欲しい

これは一条工務店への要望なのですが、気密・断熱を取る場所を変えてほしいのです。天井断熱→屋根断熱、床断熱→基礎断熱としてほしいです。

そうすると、小屋裏や床下が室内になりますから、室外のほこりや湿度を気にすることなく物を収納できます。現自宅が屋根断熱+基礎断熱であり小屋裏と床下は大容量の収納になっていますから、一条工務店の家は収納スペースが少ないなと感じています。

まさかとは思いますが、小屋裏と床下を快適な収納スペースにしないことで、室内に収納スペースを作らせることで施工面積を増加させようという商売上の作戦なのでしょうか。

ただ、天井の気密・断熱ラインの変更は難しくても、床下は基礎断熱に変更する方が気密工事が楽になるはずです。

 

 

最後に

世間には温暖地のQ値が1.0Wの家は住み心地が良くないという説がありますが、対策方法はもう明確になっていますから、その情報はやや古いと思います。むしろ性能を生かして窓を閉めて家中を除湿した方が室内がジメジメしません。

一条工務店の家においては、設計時点で窓の日除けとさらぽか空調かエアコンの設置場所を工夫すれば、温暖地に家を建てても住み心地が悪くなることはないということがこのグラフから読み取れます。

夏に住み心地の良い高気密高断熱住宅は地場工務店の得意分野ですが、一条工務店の家においてもそれが可能であることを数値が物語っています。明細データをご覧になりたい方はこちらを参照してください。

一条工務店の家は冬の床暖房による住み心地の良さが非常に好評ですが、梅雨から夏に掛けての住み心地にはまだ改良の余地があるでしょう。さらぽか空調は素晴らしいですが、まだ窓の日射制御という宿題があると思います。

ぜひ、これから家を建てる方は梅雨から夏にかけて住み心地に優れる高気密高断熱住宅を設計してみてはと思います。なお、私が述べている窓の日射制御やエアコン全館冷房は一条工務店が標準で想定していない内容を含んでいるため、現時点においては施主の責任において実施してください。

本日は以上でございます。

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