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本日は、RAYエアコンを試運転してみた感想を述べさせて頂きます。

そろそろ梅雨の気配を感じる季節になり、室内の湿度はダニが繁殖しやすい60%以上になる時もあります。

我が家の南側の窓は日除けがバシッと付いてますし、南以外は窓が小さいため、まだ室内はオーバーヒートしていませんが、たまに気温が高い夏日もありエアコンをちょっと使いたくなる季節です。

そこで、本日は既に旧宅でエアコン全館冷房を実現している私が、新居の一階リビングに鎮座しているRAYエアコンの試乗インプレッションをさせて頂きます。

 

本日の温湿度

前日の雨空から本日は晴天に恵まれて「おんどとり」というデータロガーによると、14時の時点で外気は28.6℃、小屋裏は屋根の野地板直下で42.1℃、室内は一階の脱衣所で24.6℃(本日の最低温度は23.7℃)、床下パントリーの中は20.4℃という状態でした。

 

外気は1日で10℃も変動していますが、室内は1℃しか変動しておりません。これは窓から侵入する日射熱を遮れば高気密高断熱住宅の室温は安定することを表しています。

床下が涼しいのでこの冷気を室内に取り込みたいところですが、空気は冷やすと収縮して相対湿度が上昇するという特性がありますから、カビやダニを予防したいのであれば、室内の相対湿度が60%を超えるまで冷気を取り込み過ぎるのは得策ではありません。

そして、ロスガードは除湿はしていませんから、室内側の湿度が低ければ、外気を取り入れる際に室内の低湿度を回収して、給気の湿度を下げられますが、室内が除湿をしていなければ、窓を閉めればどんどん湿度はあがります。

高気密高断熱住宅において、低温高湿度と高温低湿度のどちらが快適かということはよく議論になりますが、私はカビやダニのことを考えると高温低湿度が良いと思いますし、もし暑ければ扇風機を使うなどで対応ができます。

湿度60%を常時超える世界ではダニが繁殖しやすくなります。高気密高断熱住宅では気密性を活かして湿度をコントロールすることができますが、そのためにはエアコンによる除湿が重要なポイントになってきます。

 

RAYエアコンとは

RAYエアコンとは長府製作所の床暖房装置に標準で付いてくるエアコンの品番が一条施主の間で愛称となっているもので、冷房能力は4.0kWあり、室温の下がらないタイプの再熱除湿機能が付いたエアコンです。

エアコンは狭い居室内で冷房運転した場合や室温の下がるタイプの再熱除湿の機種を利用した場合は、室内が低温高湿度になりますから、RAYは室温があまり下がらない再熱タイプですから重宝します。

24時間ずっと弱く連続運転する夏用のエアコン選びにおいて、重要なのは最低能力のCOPです。RAYでは、定格の4.0kWでは消費電力は1,230WでありCOPは3.25、最低能力は0.7kWの能力に対して消費電力が200WということでCOPは3.5です。

RAYは中~大型のエアコンであり、小型エアコンや高額な高効率エアコンと比較するとCOP(=燃費)が良くないため、ZEHの審査に通らないのですが、夏季の冷房負荷は暖房ほど多くないため、冷房はRAYで充分だと思います。

燃費に拘って別途高効率エアコンを設置すると機器と設置費用が必要になり、ランニングコストの差でイニシャルコストの差を取り返す事はできませんから、RAYエアコンを冷房用のエアコンとして利用した方がトータルコストは安いでしょう。

 

ワットチェッカーとみはりん坊Wを付けてみた

エアコンは外見からは除湿しているのかしていないのか分かりません。エアコンを上手に運転するにはエアコンの現時点の消費電力とエアコン吹き出し口の温度と湿度がわかれば対策を考える事ができます。

エアコンの吹出口から出た空気は室内の空気と混ざって、温度と湿度に影響を与えますから、吹出口の相対湿度が60%より高いからといって心配はありません。エアコンから出た冷たい空気の相対湿度は高いですが、室温で暖められると低くなります。

ワットチェッカーは自動車でいうところのタコメーターのようなもので、エアコンは設定温度に達するとサーモオフというアイドリングのような送風モードに入ってしまうため、除湿がされていない時間が生まれてしまいます。

サーモオフ状態が長続きすると保温性の高い高気密高断熱住宅では室温は上がらず湿度だけが上昇する低温高湿度状態に向かっていきます。エアコンの挙動をみてこの状態をなるべく減らすことが全館冷房のポイントです。

私が調べた限りでは、電気工事士の資格をお持ちでない場合、低価格な200Vのワットチェッカーは、CUSTOM社のエコキーパーEC-200しかないと思われます。

 

しかし、屋外での使用を想定した防雨仕様であり、ケーブルも黒色と室内で利用するには非常に見た目がゴツイので利用するのを躊躇される方も多いのではないでしょうか。単三電池と比較してもかなりの大きさです。

 

機能的には充分なのですが、重量があるためコンセントからの脱落防止のためにS字フックを電源ケーブルが出ている穴に差し込んで吊るしました。RAYエアコンの待機電力は4Wと表示されていますから月80円程度のようです。

 

絶対湿度が分かる温湿度計である「みはりん坊W」は、エアコンの吹き出し口に設置すると風でゆらゆらと動いてしまうため、針金を折り曲げてフック状にしてみはりん坊Wのフック用の穴に差し込み、エアコン側は2か所にひっかけるようにしました。

 

RAYエアコンの運転モード

自動、暖房、冷房、ドライ(再熱除湿)、ランドリー(強力な再熱除湿)、そしてクリーン運転があります。自動モードは割愛しましたので、それ以外の運転モードを試してみました。風量はすべて自動です。

この時点の室温は24.6℃、56%ということは絶対湿度でいうと12.6g/m3ですが、「おんどとり」の方が「みはりん坊W」より低く湿度が計測されていますので、目安としてご覧ください。

 

冷房モード

最も消費電力が少なくかつ除湿量もあるモードです。ただ、リビングのRAYを冷房で運転してみたところ、室内がすぐに寒くなりました。風量が多く冷気の肌への当たりが強いので居室内に設置したエアコンでの冷房運転はお勧めしません。

真夏だと吹出口の温度は10℃近くになり除湿量はもっと増加しますが、室温の低い現時点ではこれ以上除湿しようと設定温度を下げると室温が下がり過ぎて、低温高湿度になってしまいます。

  • エアコン吹出口:19℃、絶対湿度12.4g/m3
  • エアコン:冷房23℃設定
  • 消費電力:185W

 

ドライ(再熱除湿)モード

室温が下がらないとは言いますが、吹出口の温度をみると若干は低くなっています。やはり、ドライモードは冷房モードと違って肌への冷気の当たりがマイルドです。

冷やした空気を再度暖めているため除湿量が多いにも関わらず吹出口の温度は高いです。しかし、再熱しているため消費電力が冷房モードよりも1.3倍になっています。

  • エアコン吹出口:18.9℃、絶対湿度11.2g/m3
  • エアコン:ドライ23℃設定
  • 消費電力:241W

 

設定温度が高いとドライモードであってもサーモオフになります。消費電力が19Wと低い状態がサーモオフであることを表しています。この状態では換気から入ってくる水蒸気が冷やされ室内は低温高湿度になります。

 

ランドリーモード

これは再熱除湿を強烈に運転するモードのようで、室温を下げずに洗濯物を乾燥させるためのモードです。消費電力が396Wと物凄いことになってますが、さすがにこれなら洗濯物は乾くでしょう。

  • エアコン吹出口:21.9℃、絶対湿度13.5g/m3
  • エアコン:ランドリー(温度や風量は設定できない)
  • 消費電力:396W

 

クリーン運転

これは運転モードではありませんが、エアコンを使った後には必ず実施した方が良いでしょう。エアコン内部では除湿する際に結露水が発生しますが、そのままエアコンを止めるとこの結露水が温まりカビの原因になります。

エアコン内部で発生したカビは、次回にエアコンを運転する時にファンの風でまき散らかされるため、エアコンで冷房した後はそのまま電源を落とさず、クリーン運転をされると良いと思います。

一般的なエアコンの送風モードに相当する機能であり、40分間エアコン内部を乾燥させるようです。消費電力は18Wと非常に少ないです。これは実施しておけば将来のエアコンのお掃除も楽になるでしょう。

 

(出典:長府製作所

 

最後に

そろそろ梅雨が近づいてきましたが、全館冷房を検討されている方はワットチェッカーをご利用されるとエアコンの動きが良く分かると思います。

二階建ての家は階段ホールの二階部分にエアコンを設置すれば、一階の暖かい空気が温度差で二階のエアコンまで上昇して、サーモオフを回避できることから、冷房モードでの全館冷房はやりやすいです。

空気の動きは単純で「自然に、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する」となりますが、これを人工的に逆にしようとするのはなかなか難しく、大風量のファンが必要になります。

そして、一階や平屋に設置されたエアコンで全館冷房をしようとすれば冷房モードでの運転はエアコンの設置場所によっては冷気が人にあたりやすいという事と、エアコンへの暖気の供給が追いつかず、エアコン周囲の温度がすぐに設定温度まで下がってしまう可能性があります。

その場合は再熱除湿での運転が想定されますが、今回RAYエアコンを運転してみて、再熱除湿でも設定温度に達するとサーモオフになることが分かりました。エアコンへの暖気が不足しているということです。

ドライ運転をしても低温高湿度が回避できない場合は窓を開けて温度調整するしか手はないと思いますが、その場合は湿度はコントロールできず成り行きになってしまいます。

裏技としてはエアコンの温度センサーの前に小型のLED電球などを設置して、その発熱でエアコンの温度センサーをだますという手がありますが、しっかり電球を固定できないと危ないため注意してください。

そして、梅雨に入ってみないとわかりませんが、エアコンの周辺温度が下がらないようにエアコンへの暖気の供給が足りないとサーモオフになることから、日射熱の取得やサーキュレーターの併用が必要になるかもしれません。

一条工務店の家は高性能ですからエアコン1台で余裕で全館冷房が可能です。ただ、これは一条工務店が提供している表メニューではありませんから自己責任で行ってください。

エアコンの運転は奥が深いのですが、理屈さえ知ってしまえば難しいことではありません。住み方は人それぞれですが、折角の高気密高断熱住宅ですから全館冷房にチャレンジするのも面白いと思います。

本日は以上でございます。

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