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本日は玄関ドアについての考察です。

一条工務店では三協アルミ社のドアを採用していますが、今回は具体的な商品名を出してのポストとなります。

(出典:三協アルミ社

なぜ商品名を出しているかとというと、一番断熱性能の高い玄関ドアを選んでほしいからです。プロセレーネには上記の画像には載っていませんが、さらに上のK1.5の商品があり、このK1.5の断熱性能の玄関ドアを選択して頂きたいのです。

壁や天井の断熱性能が大変素晴らしい一条工務店ですが、玄関ドアに限っては、性能の低いドアが選択できてしまうため、「家は性能」を謳う一条工務店にはK2.0より上の玄関ドアは選択できないようにして欲しいものです。

多くの方は玄関ドアの断熱性能を知らずに、デザインで玄関ドアを選択すると思いますから、ここが住み心地を悪化させる落とし穴になる訳です。玄関は家の顔でありデザインで選択することも大切だと思いますが、ぜひ断熱に拘って欲しいと思います。

玄関ドアは断熱性能に幅がある

玄関の断熱性能はK値で呼ばれています。これは熱貫流率が昔はkcal(キロカロリー)で計算されていた時代の名残で現在ではW(ワット)表示に変更されたため熱貫流率はU値と呼ばれていますが、玄関ドアは昔の呼び方が残っています。

昔の呼び方が残っている理由として、玄関ドアは性能が進化していないからだと思います。この表ではK1.5の片開きのドアの家のQ値が0.59Wとして、玄関ドアの構成を変えると家全体のQ値にどれだけ影響するかを示したものです。

トルプルサッシのU値が0.8Wで、ペアサッシが1.72Wですから、K1.5の玄関ドアはペアサッシと同等の断熱性能しかないとも言えます。ぜひ、一条工務店にはもっと断熱性能の高い玄関ドアを用意して頂きたいものです。

家全体の熱損失からみれば、K1.5の片開き(0.59W)K4の親子ドア(0.65W)の違いでは、後者が9%熱が多く逃げる計算になります。家全体の外皮の面積から見れば玄関ドアは1%程度ですから、いかに熱が逃げているかが分かります。

論点はQ値ではなく体感温度

しかし、9%程度のQ値の違いは大したことはないと判断する方もいると思いますが論点はそこではないのです。玄関ドアという狭い面積から全体の9%の熱が逃げているということは、玄関ドア付近の温度は大きく下がり、そこで発生した冷気(コールドドラフト)が居室の床の上に流れ込んで来て、室温は高いのに寒い・物足りないという体感温度に大きく影響を与えます。

以下はK1.5の親子ドアのQ値計算です。玄関ドアから7%の熱が逃げており、面積比では716%もの熱が逃げています。玄関ホールのドアを開けていると居室側に少し冷気の流れを感じる程度だと思います。

 

以下はK4の親子ドアのQ値計算です。玄関ドアから14%の熱が逃げており、面積比では1539%もの熱が逃げています。この状態だと玄関から冷気が激しいため、玄関ホールのドアを閉めないと居室側で冷気のドラフト感を激しく感じるでしょう。

可能であれば、親子ドアよりも面積の小さい、K1.5の片開きドアがお薦めですが、玄関ドアは家の顔であり、なかなか選択に迷うところです。

ただし、家全体の住み心地を向上させるためには、大きく断熱性能の下がる部位を作らないようにする必要がありますから、玄関ドアの選択は非常に大切なのです。

Q値からは分からない住み心地の違い

Q値だけで家の住み心地は語れません。一般的な住宅から一条工務店の高気密高断熱住宅に引っ越しをした場合に、その暖かさの違いに満足してしまう方も多いと思いますが、室温を調整すればもっと快適になるという事を知っていただければと思います。

ISO(国際標準化機構)7730では冬季における室内の快適条件を以下のように示しています。このうちの1~3に関して理解して暖房の室温調整をすると良いでしょう。

1 効果温度((周壁の平均温度+室温)÷2)は 22±2℃
2 頭部と足下の温度差は 3℃以下
3 床表面温度は 19℃~26℃以下(部屋の周囲は29℃を許容)
4 平均気流速度は 0.15m/s以下
5 冷壁面(ガラス面等)と放射温度の温度差は 10℃以下
6 天井加熱面の表面は +5℃以下

1に関しては温度計を代用して、室温が22℃から±2℃が快適と理解すれば良いと思います。玄関スペースの温度は下がりますから、冷える空間の床暖の設定温度を高くして家の中の温度差が2℃以内(できたら1℃)になるようにすると劇的に快適になります。

省エネのために二階の温度を下げている方もいると思いますが二階から冷たい空気が一階に降りてきますから、二階も暖める必要があります。省エネに拘るのであればリビングだけ高い温度にするのではなくて、家全体を20℃に均一化すると良いと思います。

床暖房の設定が難しい

まずは二階建ての方は一階と二階の温度を均一化することをお勧めします。次に同じ階の横方向の温度を均一化しようとすると、床暖房の区画分けが大きく影響してくると思います。

床暖房は微調整が難しいため、思い切って設定温度を上げる必要があると思います。電気代が上がるのではと心配されると思いますが、今まで室温を高くしていたリビングの室温を下げて、周りのエリアの温度を上げてみてはいかがでしょうか。

一階も二階も床から天井まで温度差のない高気密高断熱住宅は家の中のドアを全部開放していても、空気が動かないためとても快適です。まだ、室温調整をされたことがない方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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